架空の話

死にたいです。

何故私を産んだんですか。

私は一切望んでいません。

選択していません。

薬をたくさん酒で飲みました。

首を何度か絞めてみました。

頭に血が上り苦しくなり、喉がむせてカバンの紐を外しました。

確実に死ぬ気などないのが情けない。

何故こんなに意味がなく無駄なのに生にしがみつくのか。

情けない惨めな生物だ。

何処かで誰かの助けを、声がけを望んでいる。

死んだら泣いてくれる人の存在を馬鹿馬鹿しくも信じている。

そんなものは居ないのが現実だ。

本当に私が死んだら悲しいですか？

迷惑者がいなくなり、せいせいするんじゃないですか？

それでも縋ろうとする自分が惨めです。

望んでいないのに、勝手にこの世に堕としたくせに。

私はその責任を身を以てとってあげてます。

仕方がないもの。生き物だからなかなか死ねないんです。

生きたい人達は簡単に爆弾や銃撃で死んでいるのに。

甘えているんです。この状況に。それが情けない。

あと一押しあれば一線を超えられると思います。

それか難しいのです。

死にたいです。

しかしもう、痛いのも苦しいのも充分味わいました。

だから眠るように死なせてください。

お願いします。

努力しても報われなかったんだから、ごのくらいのご褒美があってもいいじゃないですか。

悲しんで泣く人が万が一いたとして、死んでからいくら泣いたって私は戻って来ません。

後の祭りなので、わたしをダシにナルシシズムを満たすのはやめてください。